photos by Prum Bandiddh
令和2年11月1日、メコン現代美術振興財団は、アウラ現代藝術振興財団 / Aura Contemporary Art Foundationとして生まれ変わりました。これもひとえに、今日まで、財団をご支援いただいております皆様のご尽力の賜物と深く感謝いたします。
南紀白浜を飛び出して15年、One Asia Lawyers(URL: https://oneasia.legal/)をカンボジアの地で創業して以来、約10年の月日が流れました。アジア地域における近代化や都市化等の影響により、そこに本来存在していたよいコト、モノや価値観が消滅していく状態を目にしてきました。
和歌山県紀南地域というアジアの田舎を出身とする私個人として、「その土地にしかない、そこにしかない価値(アウラ)」を維持し、さらに発展させることが世界の安定や平和に繋がるのではないかと考えています。
それを体現するために、2019年に私財を投じ、メコン現代美術振興財団を立ち上げました。このたび、地域的な枠組みを越えて、その活動を全世界に拡大しするため、アウラ現代藝術振興財団 / Aura Contemporary Art Foundation に名称を変更致しました。
また、「アウラ」とは、ファシズムの時代を生きたドイツの哲学者であるヴァルター・ベンヤミンの論考で述べられた『「いま」「ここ」にしか存在しえない精神的、内面的、儀礼的価値』と解釈しています。西欧の精神的な価値や欧米における Contemporary Art の文脈を尊重するため、英語名称は Aura Contemporary Art Foundation としました。
他方、日本語名称については、「美術」から「藝術」に変更しています。それは「現代アート」の概念が、日本語の「美術」のフレームワークでは収まらなくなっていると感じるためです。また、アウラ現代藝術振興財団では、草の根活動を活動の中核としており、「精神の種を植える」という意味である「藝」という言葉を使うことを決断しました。
現代藝術や Contemporary Art を通じて、各地域の文化振興、文化教育、一次産業や二次産業の産業経済振興、観光振興等に貢献するとともに、ひいては、その地域自身が「藝術」や「Art」にも貢献できるような世界を構築していきたいと思います。
今後とも皆様の一層のご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。