お知らせ
1月28日(土)からはじまる Study:大阪関西国際芸術祭 2023 の関連イベントとして、ミャンマー人アーティストのアウン・ミャッテーを中心とするワークショップ「民話をつくろう ―ミャンマーと大阪の民話から―」を開催いたします。
「民話」は古くから、地域を超えて世界中で親しまれてきました。ときには、ヘビやキツネが人間に化けたり、神さまや幽霊が現れたりして、人間と非人間の境界が曖昧になります。さらには、石などの物質に生き生きとした命が与えられたり、それらが空を飛んだりする、といった不思議なことも起ってしまうのです。こういった民話は、ユーモアや憧れを含む、誰もが持つ「こころ」を表現しているのではないでしょうか。だからこそ、今なおもかたちを変えながら、私たちの「こころ」を揺さぶり続けるのです。
ワークショップには、民俗的な手法を通して表現活動を行うミャンマー人アーティストのアウン・ミャッテーと、人と自然の関係をテーマに制作するアーティストの前田耕平をお招きします。まず、ミャンマーと大阪の様々な民話を紹介いたします。そのあと、参加者どうしの対話やワラとの触れ合いを通して、多くの民話の境界を溶かしながら、私たちだけの新しい民話を生み出してみましょう!
・開催概要
日時:2023年1月28日(土) 16:30~18:30
会場:船場エクセルビル 6F
住所:大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目2−11
対象:民話やむかしばなしに興味のある方はどなたでも!
持参物:筆記用具(ボールペン、鉛筆など、書けるものならなんでも!)
知っている民話やむかしばなし
料金:無料
※来場の際は2F受付にて、ワークショップに参加する旨お伝えください。会場は「Study:大阪関西国際芸術祭 2023」の有料会場となります。ワークショップ参加アーティスト以外の作品をご覧になる場合は共通パスが必要です(現地販売あり)。
・ワークショップ内容
-アウン・ミャッテー作品ブースでの作品紹介、ミャンマーの民話紹介
-前田耕平作品ブースでの作品紹介、大阪の民話紹介
-グループでの対話、オリジナルの民話を作ってみる
-ワラに触れてみる
-それぞれの民話ききくらべ
・講師紹介
アウン・ミャッテ― / Aung Myat Htay
ミャンマー人アーティストのミャッテーは1973年、ミャンマー・マンダレー生まれ。アーティスト、インディペンデント・キュレーター。幼少の頃より父親のもとでブロンズ彫刻の修行に励む。国営美術学校で美術教育を受け、ヤンゴンの芸術文化大学にて美術学士を取得。アメリカ、ヨーロッパ、アジアで国際的なレジデンスを行い、さらに研究を重ねる。美術講師として活動しながら、現代美術に見られる表現の自由の可能性を探求し、伝統的な造形に現代的な感覚を取り入れ、社会的なメッセージを表現している。SOCAオルタナティブ・アート・ラーニング・プログラムの創設者であり、ミャンマーのアートコミュニティではアーティスト兼キュレーターとしてもよく知られている。「Calling Memory」(2012年、黄金町バザール2012、横浜、日本)にも参加。
前田耕平
1991年和歌山生まれ。2017年京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻構想設計修了。人や自然、物事との関係や距離に興味を向けて、自身の体験を手がかりに、映像やパフォーマンスなど様々なアプローチによる探求の旅を続けている。プロジェクトに南方熊楠の哲学思想を追った「まんだらぼ」や川の生態を観察する「高瀬川モニタリング部」などがある。近年の展覧会に「点る山,麓の座」国際芸術センター青森(青森, 2022)個展、「紀南アートウィーク 2021」南方熊楠顕彰館(和歌山, 2021)、「群馬青年ビエンナーレ 2021」群馬県立近代美術館(群馬, 2021)などがある。